ゆずりうける・ゆずりわたす

こんにちは。

もともとこのブログは旅行記ではなく日記を書くために始めたものだったので、久しぶりに日記然とした文章を書こうと思います。

 

一昨日の晩、ジモティーで10000円のベッドの出品者に連絡をし、昨日の朝に連絡が返ってきて、昨日の夕方に取りに行った。スピード取引成立です。今は薬を飲んでいるので本当は車を運転するのは良くないけれど、遠くないし、仕方ない。タイムズカーでN BOXを借りる。後ろの座席を倒せばかなり荷室が広くなるということを事前に調べておいたが、ぴぴ、と鍵を開けるとはじめから座席が倒されていた。ラッキー。

最近の症状として判断力が鈍いことと視野が狭いことがあり、たしかに車は怖いなと思った。山手通りは混んでいるし、さすがにドライブは楽しめなそうだ。

渋谷区の、より詳細の住所を言われたときに「あ、そっちのほうね」と言いたくなるほうの渋谷区の、バスも通る交互通行のすごく細い道に面した小さなマンションで、なんとか停めて積み込みをした。線の細い中年の女性で、丁寧に接してくれた。外国人っぽいハンドルネームのように思えたその人は、ほんの少しだけ日本語がぎこちなかったようにも思えた(翻って言うと、日本語母語話者である可能性も高いと思った)。10000円札を封筒に入れて渡した。

 

家に帰って早速組み立てた。定価は7万円くらいらしい、檜のベッド。やや高めの足をつけて、1mの正方形を繋げて、数分で組み立ては終わる。そこまで広くもない部屋にW2m×D1m×H0.5mの空間が占拠される。おもったよりおおきい。マットレスを置いてみるとなおさら高く、膝をそのまま折り曲げて座るのにちょうどよい。ただその高さは自分が求めたものでもあり、図ったかのように家にあった衣装ケースがぴったりはまる。これまでは衣装ケースを4台縦に重ねていたが、4台横に並ぶことになった。とても収まりは良いが、床との摩擦が足りずに衣装ケースの外側ごと出てきてしまうので、改善が必要だ。

寝心地は、まあ特に変わらないし、檜の香りも、まあうっすらするといえばする(翻って言うと、ほぼしない)。良い買い物をした。

 

今日は家に余っていた2×4材で棚、というか枠、を作った。以前住んでいた家でラブリコを使ってばんばん柱を立てていた関係で、家に2×4材が転がっている。こちらの方がしっかり下穴を開けて、木ネジを入れて、と時間と力がかかる。できてみるといい感じだ。

その後は映画でも見に行こうかと思っていたが、昼寝をしていたら夜が更けてしまった。

私は昼寝が好きだ。幼稚園生のころは昼寝時間に全く眠らない子ども、小学生のときも全く昼寝をしない人間だったのに、中学生になって電車通学をするようになってこくこくすやすやぐーぐー眠りこけまくりっぱなしになってしまった。寝過ごしもたくさんした。大人になってからもしっかり昼寝、というより夕寝をしてしまうことが多い。18時とか、19時とかが一番眠い。あらゆる責任を投げ出して、夕方という多くの人がせわしなく動く時間を間延びさせて、寝落ちることが、幸福。すばらしい。しかもしっかり2時間くらい寝ることが多い。最悪。なさけない。お陰で夜が眠れなくなるのだけど、それはまた別の話。今日は特に夢は見なかったな。

 

そういえば今日の午前中は、薄い文庫本がメルカリで売れたので、発送した。「ハンドメイドのクーポンを持っているので、ハンドメイドカテゴリに変えてくれませんか?それと、らくらくメルカリ便ではなくてゆうゆうメルカリ便に変えてくれませんか?」という要望を受け、律儀にその通りに変更し、タイトルからも書名を消しておいた。発送時の商品名には自動で「アクセサリー」と律儀に入っていたが、「書籍」と律儀に変更した。

ゆうゆうメルカリ便はらくらくメルカリ便より高いイメージがあったが、文庫本であれば「ゆうパケットポストmini」という小さな規格で送れるようだ。専用封筒が必要とのことで、近くのローソンをはしごする。売っていない。よく見ると「miniの封筒は郵便局で販売しています」とのことで、郵便局の窓口に行く(郵便局しかり銀行しかり窓口にあまり馴染みがなく、たどたどしい話し方になる)。在庫切れらしい。3つもまわったが、徒労に終わってしまった。まあ、天気もいいしいいか。ふつうにゆうパケットで発送。専用封筒 / 専用箱スタイル、いやだなあ。

 

多分発送料だけで言えば定形外郵便の方が安いのだろうけれど、基本的にはらくらくメルカリ便(匿名発送)で発送している。というのもやはり(やはり?)人の住所と名前を手で書き、なおかつこちらの個人名も書いた状態で、具体的な物体をやり取りするのは、この匿名な現代の都市社会においては異常に距離が近い気がするからだ。メルカリで商品を買うこともあまりやったことがない。古着屋はまだいいけれど、ジモティーもそんなこんなでそこまで多用しているわけではない(ジモティーはまだ名前を知られなくて良いのが良い)。見知らぬ人間との授受の間に何も入らないことがすこしこわい、というか、違和感があると思ってしまっている、らくらく現代都市生活者、ゆうゆう現代都市生活者。

でも、らくらくメルカリ便やゆうゆうメルカリ便であっても配達される先のヤマト運輸の営業所や、郵便局の名前までは分かる。これをかなり積極的に見てしまうのは、地理オタクだからでもあり、自分のものであったものが具体的な距離を介して離れていくことに一種の切なさを感じるからでもあり、授受に介在する配達のシステムを見ると安心するからでもあろう。

 

おそらく頭のいい人はここで贈与論とか、あるいは誤配の話とかをできるのだろうけど、無学だから私はなにも言うことはない。

いくらでも話は続けられるけれど、妙に漢字が多く黒々とした画面を見て読む気も書く気もなくなった。おしまい。